おんぶから時代を考察する_OBUINUNO展
先日珍しい個展に行ってきました
#おかあさんの手は祈りの手
貴州省少数民族 OBUINUNO展
中国の少数民族の方が使っていた
おんぶ紐の展示です
店内にはびっくりするくらい
細かい刺繍が施されたおんぶ紐が
たくさん展示されていました
よく見ると値札も付いていて
販売もされています
もちろん、ここではおんぶ紐としての用途ではなく
装飾品としてです
こういったものは、背当ての部分
すでに紐の部分は、取られていて
このようにタペストリーのように
飾ったりするようです
拡大すると本当に細かい細かい刺繍が
施してあります
店主の方に伺ったのですが
これは経済的に豊かな人だけではなくて
いわゆる普通の庶民の方も
こういった背当てを作っていたそうです
ひとつひとつの模様を見ながら
その手間や時間に思いを寄せると
『 効率 』
という世界感とは
全く異なる世界があることが感じられます
どちらがいいか、わるいかではなく
今の私たちは、生活の前提に
経済効率+西洋資本主義の世界感が
どっぷりと入り込んでいる
それは子育てにおいても、です
前提となる世界観が異なると
この刺繍がどんな想いで施されたかは
とうてい理解はできないのだと感じます
対比する事象と出会うと
今の私たちは
どういう世界観に暮らしているのかを
改めて考える機会となります
ただそこには
おなじように子供をおぶい
生活する人たちがいる
この事実は古今東西変わらない
変わるもの、変わらないもの
そんなことを感じながら見ていると
本当にタイムスリップしたかのようでした
私たち、ベビーウエアリングコンシェルジュ仲間でこのギャラリーが話題になって、仲間が何人も訪れるものだから、ここのギャラリーの店主の方がブログにも書いてくださっています
アートスペース繭つれづれ
貴州省民族衣装 OBUINUNO展
https://mayu3710.exblog.jp/27208060/
そうそう、だっことおんぶの研究所の所長であり北極しろくま堂の店主でもある、園田さんが昔にこのおぶい紐についての記事を書いています
https://www.babywearing.jp/blog/2016/09/03/493
生活に密着した道具だからこそ
民族によっていろいろちがって面白いです
開催期間が短かったので
東京の仕事の時に
閉店間際に駆け込んで行ったのですが
いってよかった
ちょっといつもの違う視点での
おんぶのお話しでした