『宇宙に命はあるのか』を好きな方はぜひ見るべし!~『ファースト・マン』
ひさしぶりに映画館で映画をみてきました
映画【ファースト・マン】
https://firstman.jp/sp/
(少々ネタバレあります)
画像は映画【ファースト・マン】公式サイトより
アポロ11号で初めて月面を歩いたニール・アームストロングの自伝的な作品
映画館では話題になっている『ボヘミアン・ラプソディー』や、凱旋上映になっていた『万引き家族』もとても気になったのだけど、やっぱり宇宙系の映画は大画面で見たい!とファースト・マンを選びましたが、正解でした^_^
このファースト・マンは2つの楽しみ方があると思います
父として、夫としての、ニール・アームストロングを描いたヒューマンドラマとしてみるという楽しみ方
そして、もうひとつは1960年代、ソ連とアメリカとの熾烈な宇宙開発競争の中で、携帯もない時代に宇宙に月に行くという無謀なミッション
宇宙兄弟コラボの予告によると(これも好き)
https://firstman.jp/sp/uk.html
宇宙船に搭載された機械の性能はファミコン以下
そんな宇宙船にのって月に行くってどういうことよ!?
という当時の技術のリアリティーをみるという見方
わたしの関心は当然、後者にありました
インターステラーのオタクとしては、もう少し科学的な背景がいろいろ織り込んであるという嬉しいなぁ、と思いましたが
それでも大気圏を超えた時の宇宙との薄く青く美しい境界や、月に降り立った時の静寂、砂の一粒まで触れられそうなリアルな光景は、映画館で見てよかった!です
そして、この映画を見るならば、冒頭の写真の本を事前に読んでおくのが超おススメです
『宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八』 作 小野雅裕
わたしはこの本が好きすぎて、以前も記事の中で紹介しています
コチラの2月に熱く語っています
言い尽くせない感謝とともに_怒涛の2018年振り返り
映画のなかで、初めて、SF小説として「地球から月へ」を書き、月へ行く、というインスピレーションをもたらした、【ジュール・ベルヌ】という名前や、ロケットの天才といえば必ずその名前が出てくる【フォン・ブラウン】の名前が映画の中で出てきますが
この2人が歴史の中でどのようにつながり、第二次世界対戦という時代背景の中で、フォン・ブラウンと権力が絶妙に噛み合いながら宇宙開発が進んで行く様子が、本の中で解説されます
月へ行くコース選択として【月軌道ランデブー】という言葉もでてきました
今は常識となったこの方法も当時の常識を覆すアイデアだったということ
そしてその提案が、ハウボルトという無名の技術者による提案だったことを事前に本で読んでいると、とても感慨深いものがあります
そして、最も本を読んでおいてよかった!と興奮したのが、【アラームコード1202】が出た時
アームストロングが乗った月着陸船イーグルが、いよいよ月面への着陸にむけて降下している時に突如響いた
【アラームコード1202】
映画の中では
「問題ない、着陸任務実行」
となり、それ以上言及されませんでしたが、知っている人にとってはとても感動的なシーンだったはず
そのプログラムを書いたのは、マーガレット・ハミルトンという若い女性プログラマー。本ではこのハミルトンの仕事っぷりがたくさん書かれていたのです
彼女は「ソフトウエア」という言葉すらなかった時代に、ある革新的なソフトウエアを開発した。それはアポロ11号を着陸直前の危機から救うことになった
「宇宙に命はあるのか」P73より
そのプログラムの詳しいことは本にあるのでここには書きませんが
ハミルトンという女性は結婚もして、子どももいて。仕事と家事の両立というのは今よりもずっと困難が多かったと思います。映画でもNASAには男男男、、、、男ばかり。そして当時のプログラムはパンチカード入力。その労力たるや想像もできない。
そんななかで、彼女のアイディアとやりぬいた仕事があの重要な場面ででてくることにとても興奮、感動したのでした。
もうすぐ劇場公開がおわりそうだから、興味がある方はお早めに
特に「宇宙に命はあるのか」の本を読んだ方には絶対おススメです!