だっことおんぶの学び~『<運ぶヒト>の人類学』~
短大にておんぶとだっこのお話をさせてもらえる機会をいただき、いろいろ資料をあさっているのですが、この本は何回読んでも面白い
<運ぶヒト>の人類学』川田順造 より
P102
『ヒトと道具との関係を、
A=道具の脱人間化
B=道具の人間化
C=人間の道具化
という形でとらえてみよう
Aはヨーロッパで、Bは東アジア(日本はここ)で、Cはアフリカで顕著に表れるとあります
ヨーロッパの
P136
『人間以外のエネルギーを有効に使おうとする執念』
にひざを打ちました
わたしは物理の先生です
物理の教科書を占める
ほとんどの法則・技術がヨーロッパ発
ギリシャ哲学からの流れもあると思うけど
こんな一面もあったのねとなるほどでした
本書の中には
それがキリスト教的宗教観の影響もある
という指摘もありました
科学史を読んでいると
物理学はどれも宗教・信仰が出発点です
(もともと自然哲学だしね)
世界史も日本史も
信仰の差異による争いをひたすらみてきた気がします
だけど、宗教とはなんなのか、
信仰をもつことで私達は何を理解しようとしてきたのか
信仰や宗教そして信念は
人間だけのものなのか
そんなことを議論したことはない気がする
(これは日本だけ?)
だっことおんぶという観点だけでなく
いろんなことが結びついて面白いです