おんぶして観える世界がありました。
父のあったかい背、
母の髪の香り、
ご飯を炊くにおい、
洗濯物のゆらめき
うつらうつらと聴こえてくる歌
お腹はいつもあたたかく、
背中はいつも包まれて
この上ない安心に、とろけるように眠ったことでしょう。
そして、私も親になり
家族の人生を背負っていく。
背負うとしっかり立つしかなくて、
子どものおかげで地に足がつくのです。
かつて、おんぶしながら手仕事をしてきた女性たちのように、
この平成の子育てにも、「おんぶ」の文化を繋いでいきたいと思います。
~2015.11.3 「おんぶシンポジウム」より~
昨年11月3日に開催した「第2回おんぶシンポジウム~おんぶでみえる親子の世界~」で
上映したスライドショーが完成しました。
ぴったりくっつく心地よさと温もり。
安心して頼り、寄りかかることのできる自分の場所
肩越しに見えるドラマチックな世界は
赤ちゃんにとって最高のプレゼントだと思います。
今だからこそ伝えたい。
「おんぶ」
日本人は昔から、おんぶで子育てをしてきました。
向き合うのではなく、同じ方向を見る。
背中を通じて、親のやることや見えるものを共有できるおんぶ。
核家族化が進み、密室化しがちな子育て環境において、
視野を広く高く保つことができるおんぶは、
子育て生活を楽しむ大きな助けになります。
また、おんぶひもや兵児帯など、布一枚を自分と子どものからだに合わせてフィットさせるおんぶは、独特の一体感を生み、身体感覚を育て、母と子どもそれぞれの背中や肩、腰への負担も軽減することができます。
Umiのいえは ここちよい抱っことおんぶを応援します。