ぶつりと子育て、物理と生き方、、そんなことを考える

今日はブログネタがいつもとぜんぜんちがいますが((笑))
わたし、ベビーマッサージやおんぶ抱っこの傍ら、ずっと物理の先生をしています

 

計算どうこうというよりも、物理が持つ世界観や、この世の中にどういう風に影響してるかを知ることが好きなんです
まだ言語化できてないのですが、自分の中ではお産や子育てといったことも、自然の一部なので、物理との大きなかかわりを直感で感じています

 

今日はその物理がご縁でつながっている田原さんがストーリーテラーをされた
【生きるための物理学】
に参加しました

 

なんだか感じたことがたくさんあって頭の中がぐるぐるしているのですが、ぐるぐるしている今の感想を書いておきたいと思います。
(途中参加だったので、最初は聞いていません。また後日録画みたら違う感想を書きます)

 

今日はそんな記事なので、この人そんな(変な(笑))一面もあるのね、というかんじで読んで下さい
(ちなみに写真はロマネスコ。フィボナッチ数列です!!!
八百屋で買ってきて台所で愛でていて、夫にドン引きされましたがめげません)

 

”カオス”というのが今回のひとつ大きなテーマでした。

私とカオスの接点はほとんどないです。大学でも、量子力学、相対論はやりましたが、カオスや複雑系はほとんど、いや全くふれてなくて、自分でも広げていませんでした。

 

唯一の接点は、ジュラシックパークの映画の中で出てきた、黒いサングラス、黒いスーツのマルコム博士。

水滴を垂らして、この一滴がどちらに垂れるか、、と話していたら、水が振動し始めてT-rexの足音が!!!みたいなシーンです

なのでその話が引き合いに出たのがうれしかったです((笑))
そして、このカオスが数学的になんらかの法則性があるらしく(どんなのかは知らない!いやー知りたい!)

未来に起こりうることの、長期予想はむりなんだよ

というのは、証明されているそうなんです。

 

わたしはこれにたいして二つの軸にすごく揺さぶられました。

1つは、

予測できないなんて、、、ありえないのでは!!!

という軸

そしてもう1つが

予測できないなんて、、、当然よ!!!

 

という軸

 

前者、【予測できないなんて、、、ありえないのでは!!!】

こちらは、自分がやってきた物理学から大きく影響を受けています。

高校で行う物理って、この値入れると、ボールが何秒後に地面に落ちるかわかるのよ、って言う計算しますよね。
ああいうの機械論的世界観と言います。

 

すごくざっくりいうと、世の中は機械仕掛けのように精密にできているから、予測可能ですよ、という世界観です。
東野圭吾さんの『ラプラスの魔女』を読んだ方はそんな話がでてきたと思います

 

この機械論的世界観はデカルト、ニュートンの時代に完成されて、高校物理の大半はここがメインです。

対話の中では、なんとなく世の中の方向も、そして教育の方向も、

制御可能で予測可能

というこの世界観におおわれている気がするね、という話も出ました

 

ここは物理に詳しい方は、この先に量子力学が出てきて、起きる事象は確率的になり、正確な予測は不可能という方向にいくのですが、そこにカオスとしての解釈がはいったことがとても新鮮でした。
現時点ではカオスがなんだかよくわからないので、言語化できないのですが、おいおいしりたいなーと思っています。

 

そして後者、【予測できないなんて、、、当然よ!!!】

これは確実に妊娠、出産、子育て経験から体感として感じているものです

”長期予想”というのをどこまで解釈するかは、個人によると思いますが、単純に私と、夫という同じ遺伝子からうまれた2人の子供は全く異なる人であるということ。

出産の日だって、タイミングだって制御不可能!

授乳のペースも、抱っこがすきか、おんぶが好きか

離乳食の好みや順番だって計算されたように、育児書通りに行くことはほとんどありませんでした

なんといっても、こんなことができるようになってほしいわ、と思って親がインプットに励んでも、子どもは決して思うようにはならず、ある程度の安全を確保したらあとは好きにさせた方が勝手に成長していくことを、毎日実感しているから。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

これも対話の中ででてきましたが、

 ”予測できると思うから、不安になる”

ということかもしれません。そうなんですよね。

 

”予測できない”という前提にたつと、結構不安を手放せたりするのかもです。

 

田原さんは、この予測できない揺らぎから起きる、共創のネットワークをどんどん生み出す人です。

さっき自分でも書いた
>”予測できない”という前提にたつと、結構不安を手放せたりするのかも。
これは、思っていても実際に行動にうつすには勇気がいります

特に私は。
これすごく人によると思います。軽々と越えていく人もいる。

田原さんはその超えていく過程を可視化して私達に共有してくれます。
それを見ると、『あ、もしかしたら私も』とか『少し軸をずらしてみよう』とか自分に変化が起きてくる

これもきっとカオスであり、共創造だと思う

共創造は、今の私にとって大切にしてるひとつのキーワードです

 

そして最後に感じたこと。

今私達は

予想できないこと(非線形)

予想できること(線形)

の両方があるということを理解するフェーズにたどり着けたのだと思います。

線形と非線形については動画でも触れられています。理系でない方にはちょっと難しいかもしれないけど、田原さんもブログで書かれているのでよければこちら↓も。

生命論的世界観は、機械論的世界観を内包する

 

このふたつは、相反する言葉だけど、両方持っていていいもの。
戦わせるのではなく、両方を取り入れることが私達はできると思うのです

(医療者ではないので正確ではないかもしれないけど、東洋医学と西洋医学のような。どっちか、ではなく、どっちもというフェーズに来ている)

このことに自覚的になってどっちもある世界に生きていきたいと思う2時間でした
今回の

【生きるための物理学】

は録画されていて、後日購入もできるそうです。
ご興味のある方はぜひ~
私も自分の人生と物理とを言語化できるようになりたいな~