おんぶを科学する2日間@東京大学_登壇しました

なんとも素敵な会場でお話させていただきました。
東大@福武ホールです!

10/29、30の2日間
日本で初めて、いや世界で初めての
アカデミックなおんぶ・抱っこ=ベビーウエアリングに関するイベントが行われました

名付けて
アカデミック・ベビーウエアリング・カンファレンス
通称ABCです

 

わたしがもつ抱っことおんぶのインストラクターの資格
=ベビーウエアリングコンシェルジュ
を認定するだっことおんぶの研究所が中心となり開催されました

ベビーウエアリングに関するカンファレンス(=学会)は2006年からアメリカなどで行われていますが、割と実技が中心だそうで、今回のような座学や理論に特化した開催は世界初ではないかという話もされました

おんぶを科学するってどういうこと???実技以外になにがあるの???と思われる方もいらっしゃると思います。
初日は主にカラダの感覚が発達に与える影響などのお話が。

 

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ロボット工学の権威、國吉 (くによし)  康夫( やすお)先生のお話は本当にしびれました

知性をつくるのは、脳ではなく身体感覚ではないか

その身体感覚のなかでも
”触れる”
という行為が最も大きな影響を及ぼすのではないかと

あぁ、やはりという想いとともに、それをシュミレートされる精密な実験に圧倒されます
そのほか、赤ちゃんのことにとどまらず、自己組織化、非線形の学習など 、学習する環境そのものへの重大な問題提起がありました。
先日参加した”生きるための物理”で感じたことともシンクロする部分が多かった

 

実験の一部なんですが、抱っこが上手なひとと、慣れていない人の違いは、上手な人はほんの少しのポイントを支えたらあとは割と好きなようにさせる、慣れてない人はがっちりホールドしようとする

やはり発達が促され、創発が起きるのは、自由な場なのだと

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私も2日目にほんの少しですが登壇し
【物理で読み解くおんぶの負担】
ということで話をする機会をいただきました

高い位置に、密着しておんぶをすると、身体的に”楽だ”と感じる仕組みを高校物理の範囲内で説明します
体感覚が鋭い人ほど、
『当たり前でしょ!?』
と思われると思いますが、赤ちゃんの重さはどう抱いても変わらないわけで。

じゃあなんで楽と感じるんだ?

を今回はを【モーメント】という概念でお話したのです

物理というのは、ちっぽけな人間がおっきな自然現象を解き明かしたくて構築された学問

自身が妊娠してお産をした時に、このどうにもならない膨大なパワー、そしてよくできた仕組みは物理と通ずる!と感動して、いつか
繋げて話してみたいと感じてから早10年

ひとまずその一歩目を踏み出した気がします

たくさんの方から面白かった、という言葉をいただきありがたい限りです
質問などフィードバックもたくさん受けました
今後も
【物理×人間】をテーマに
考え続けていきたいと思っています

おまけ。。

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今回のご褒美です!
心から尊敬する園田さんとのツーショット☆
園田さんはおんぶとだっこの研究所理事長
現在東京大学の大学院でおんぶとカラダのふるまいなどについて研究されています

 

 

まだまだ、ベビーウエアリングの歴史や、理学療法士さんによる発達の話、抱っこと輸送反応の考察など。たくさん吸収したのですが、現在消化しきれておらず。、特に最後の堀内勁先生のお話は抱腹絶倒でした!

復習してまたレポートします!

今回聞いたお話も自分に落とし込んで抱っこ・おんぶ講座でお話します。
毎月一回グループ講座はこちらで
個人出張もこちらで行っています

ここち良い抱っこ・おんぶ、楽しんでみませんか☆